株式会社 室蘭市民斎場 雲上閣
代表取締役 藤井 茂信

香 典 返 し と 会 葬 お 礼 その2

「内地は別だよ」と年輩の方が良く仰いますが、別なのは北海道でして日本の人口の一割しか居ないのです。残りの青森から沖縄までは香典返しの風習があります。

実際にあったお話ですが、四十九日の法要も終え、納骨も終えてご親戚もお帰りになり、ホット一息つき平常の生活に戻りつつある頃、突然一本の電話が鳴りました。
千葉のAおばさんからでした。
「B子さんこの度は大変でしたネ。落ち着きましたか?」
一通りの挨拶が終えた後、Aおばさんは
「B子さんところで、私の香典は届いていましたか?」
B子さんはもちろんお香典を戴いた記憶があり、ハンカチとハガキを送った記憶がありましたので、お礼を充分申し上げて電話を切ったのであります。 (^_^)v

その年の初盆の時、本州から来た親戚の方の視線がどうも気になり、別の親戚の方に
それとなく聞いたところ、B子さんは非常識な嫁というレッテルを貼られたいたのでした。
そうです本州の親戚の方へ、香典返し(半返し)をしていなかったのです。
いわゆる、もらいっぱなしであった訳です。 (-_-;)

逆に皆様が本州の親戚へお香典を差し上げた時、忘れた頃に(四十九日を過ぎてから)
シーツ等デパートの包装紙に書状付で送られて来た経験はありませんか?

常識とはその地域で通用することであり、慣習が違えばその地域独特の風習が常識となっているようです。
日本でスパゲティーを食べる際、音を立てて食べてもイヤな顔はされませんが、
本場イタリアではタブーとされているように……(>_<)

つまり北海道では海苔やハンカチが常識ですが、本州では非常識であると言うことです。
従いまして、本州の方から特に、親戚の方からお香典を戴いたときは十二分に考慮されてください。加えて、お見舞いも戴いてお返しもしないまま、Xディーを迎えられた場合も、
道内の方であっても考慮された方が良いと思います。

ご意見、ご質問等は メールアドレス fujii@memorial-gr.com へお願いします。

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